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NetBSD 解説

Last Update: "2008/11/07 23:16:05 makoto" http://www.netbsd.org/support/send-pr.html

send-pr

send-pr は問題報告系です。
% send-pr
とすると下に示したような編集画面が開きます。もし Emacs で編集したければ、例えば 次のようにします。
% env EDITOR=emacs send-pr
% man send-pr
で英語の説明を表示します。

http://www.netbsd.org/support/send-pr.html の説明を見ると分りますが、今では次の URL から入力して送ることも可能です。
http://www.netbsd.org/cgi-bin/sendpr.cgi?gndb=netbsd

send-pr の履歴を見る
http://www.netbsd.org/Misc/query-pr.html
send-pr とした場合、報告内容がメールで送信されますが、環境によっては送信されない ことがあります。send-pr と入力する前に
% echo test mail for send-pr | mail -s test-mail-for-send-pr yourmail.address (at) gmail.com
などとして見るのも一つの方法です。 ただし上の 'yourmail.address (at) gmail.com' の部分は自分で確認出来る宛先を設定して下さい。 もしこれで問題があるなら、この画面の最後の 問題の項目を先に見て下さい。

編集画面

(引数を何も無で) 起動すると画面が変りますが、そのうち、最初の方の SEND-PR: で始まる行は説明 で、 送信する時には削除されます。<   . .   >で囲まれた部分も同様に削除されます。 次に示したものは色が付けたりしてありますが、 実際にはそれはありません。または今回書加えた説明ですので、画面には表示されません。 <   (one line) > とあるのは一行で記入して下さいという意味です。
...
SEND-PR:
To: gnats-bugs at gnats NetBSD org
Subject:           
From:  your_name@example.com
Reply-To:   your_name@example.com

X-send-pr-version: 3.95


>Submitter-Id:  net 
>Originator:    Makoto Fujiwara  

>Organization: 
>Confidential:  <[ no | yes ] (one line)> 
>Synopsis:     <synopsis of the problem (one line)> 
>Severity:     <[ non-critical | serious | critical ] (one line)> 
>Priority:     <[ low | medium | high ] (one line)> 
>Category:    <problem report category - see top for list (one line)> 
>Class:     <[ sw-bug | doc-bug | change-request | support ] (one line)> 
                    
>Release:       NetBSD 4.0
        <Please check that the above is correct for the bug being reported,>
        <and append source date of snapshot, if applicable (one line).>
        
        
>Environment:
        <The following information is extracted from your kernel. Please>
        <append output of "ldd", "ident" where relevant (multiple lines).>
System: NetBSD genova 4.0 NetBSD 4.0 (XEN3_DOM0-nopckbc) #0: 
Wed Jan 23 15:56:58 JST 2008 makoto at genoa.i.ki.nu:
/export/tar/usr/src/sys/arch/i386/compile/XEN3_DOM0-nopckbc i386
Architecture: i386
Machine: i386
        
        

>Description:
        <precise description of the problem (multiple lines)>
        
        
        please update devel/libevent 1.4.3-stable to 1.4.4-stable
        
        libevent 1.4.4 の ChangeLog の一部 (release note) を書く
        版を上げないと、どのように困るか、どんな問題があるのかを書く
        
>How-To-Repeat:
        <code/input/activities to reproduce the problem (multiple lines)>
        
        
>Fix:
        <how to correct or work around the problem, if known (multiple lines)>
        
        
send-pr として編集画面になっても、そのまま何も変更しないで終了すると、次のように何も起きません。
ttyr9:makoto@genova 12:25:36/080628(...JP/JNUG)> send-pr send-pr: problem report not filled out, therefore not sent
編集を保存して終了すると、 次のように a)中止 e)再編集 s)送信 と聞いて来ますので a e s のうち一文字を入力します。
a)bort, e)dit or s)end?
ただし記入内容に不備があると、次のように言われることもあります。
ttyr8:makoto@genova 1:24:07/080629(~)> send-pr send-pr: you must include a Category: field in your report. Errors were found with the problem report. a)bort, e)dit or s)end?
無事 s で送信すると、間もなく、ありがとうメールが来るはずです。 また他の人が送っている PR は netbsd-bugspkgsrc-bugs で見ることが可能ですし、メールで受取るように メーリング・リスト を subscribe することも出来ます。

記入上の注意

  • Subject:       >Synopsis: を記入 する時には、なるべく中身(内容)が分るように書きます。また自分の出した send-pr に何かの返事が来た時にメールに返事を書く時には、その題名は変更しないようにします。
  • 修正方法として PATCH を添付する時には >Fix: に記入しますが、その時に、
     Subject: [PATCH] 内容の簡単な説明
    
    のように題名に [PATCH] という文字を入れておく 方が読んでもらえる率が上ります。
  • (上の画面の説明の中で) one line とある時にはその行の後に一行以内で書きます
  • (同じく) multiple lines とある時にはその後の下に何行でも書けます。

設定

予め、 ~/.signature に何か書いておくと、それが Organization の項目に代入されます。 例えば ~/.signature の記述を次のようにしておくと
My company
Your Name
send-pr@example.com
編集の開始画面(の一部)が次のようになります。
>Organization:
My company
Your Name
send-pr@example.com
環境変数
次のような環境変数が send-pr の動作に関係します。
GNATS_ROOT
If the file $GNATS_ROOT/gnats-adm/config exists then it is used to provide newer configuration information. The default value is the empty string.
LOGNAME
From: 行と Reply-To: 行の項目の内容になります。 もし設定していなければ $USER を使います
NAME
Originator: の項目内容になります。 もし設定がなければ $HOME/.fullname を使います。それもなければ、passwd の GECOS 情報から名前の部分を使います
ORGANIZATION
Organization: の項目の内容になります
PR_FORM
ファイル名を設定しておきます。これにより、その内容を編集開始時の内容と出来ます。 例えば、始まりの方は、いつも同じで良ければ、それを全て書いておけば記入する手間が省けます
REPLYTO
Reply-To の項目を設定します。もしなければ $LOGNAME の内容を使います
TMPDIR
編集用に一時ファイルを作るディレクトリを指定します。既定値は /tmp です
USER_GNATS_SITE
報告先を指定します。既定値は netbsd です
VISUAL
編集系 (editor) を指定します。既定値は環境変数 EDITOR の内容ですが、それも 設定がない時には vi(1) を使います

問題

mail 未配
NetBSD 4.0 からは Postfix が最初から入っています。 その設定や、環境によっては、 send-pr のメールが送られないことがあります。

その時には、 /etc/postfix/main.cf の中の myhostname = の行に、mx が設定されている機械名を書いて下さい
要するに、次のように外からメールが届く機械の名前を書きます

The Internet -> mx となっている機械の名前 -> Reply-To: の欄の宛先
「mx となっている機械の名前」ですが、「利用しているメールサーバ名」 (ただし、send-pr している機械からそのサーバの名前でメールが送れること)、で 構いません。

あるいは、 「送ってしまったけれど、どうもどこかに消えてなくなった気がする」 時には /var/spool/clientmqueue/ に滞ったままになっている場合があります。管理者権限があるのなら、 これを外向のメールサーバ(の同じ PATH) に移動すれば、そのうち送られるはずです。

メールの送信に問題があると思われる時には、上にも書きましたが、 Web から入力して送る のも一つの方法です。

old pkgsrc

この画面は Jeedosaquin によって表示しています。

1.66 2008/03/08